13回目の桜
我が家の近所にはサクラの名所があります。

2013年に引っ越してきた時は、近所の人が見に来る程度の名所だったのですが、近年は国内外問わず旅行者の方がたくさん訪れるようになりました。


2013年は私にとって激動の年でした。前年9月に購入したマンションのリノベーションが2月下旬に終わり入居。4月1日から同業他社にキャリアアップ転職。5月には人生初のギックリ腰、6月は風邪をこじらせ声が出なくなる。7月はトルコ、ギリシャ、12月末から翌年年明けにかけてはアメリカ、ペルー、ボリビアを巡る旅行をしました。しんどかったけど、公私共に充実していました。
あれから、毎年神田川の桜を見てきました。充実していた時もあれば、仕事を辞めたくなるような時もありました。2018年、2019年は重要な仕事の責任者に抜擢されたものの、2019年6月には大きな病気を発症しました。その後、寛解したものの、2024年2月に再発してしまいました。世間がコロナ禍で静かになった2020年の春も神田川の桜を見ました。2022年の4月に博士後期課程に進学してからは、論文の執筆が進まなくなると、神田川を散歩しながら考えを整理しました。

いつも私の近くにいた神田川の桜。今日、彼らとお別れをしてきました。
大学院時代にお世話になったU先生にあこがれ、いつか学術の研究者になりたいと心に抱いていました。そのために、2013年に転職し、2022年には博士後期課程に進学して、少しずつ準備をしてきました。昨年末、その目標が達成できるという段階にきたときに、私は選択を迫られました。
東京から離れて研究者の道に進むか、研究者の道をあきらめて東京に残るか。
私は今の職場、家、そして東京が大好きです。生活にも満足しています。定年退職するまで東京にいる予定でした。だけど、大学院生時代にもった目標を諦めることできない。よって、後者を選びました。
明日から東京から最も離れた県で新しい生活を始めます。U先生、あなたみたいな研究者になれるよう精進します。ありがとう東京、ありがとう神田川の桜たち!